禁煙成功のための最も楽で確実な方法は、禁煙外来を受診することです。禁煙外来ではお薬を使って禁煙するとともに、医師や看護師からの禁煙サポートを受けることができます。喫煙はニコチン依存症という病気です。病気だからこそ、風邪を引いたときと同じように、お薬をもらって早く治すことができます。是非、一緒に禁煙を目指しましょう。
ただし、喫煙にはニコチンの作用で脳や身体に快感をもたらす身体的依存があり、ほっとする・気持ちに区切りがつく・リフレッシュするといった心理的依存性もあります。こうした強い依存性によって喫煙が止められないという方や、何度禁煙しても再び喫煙習慣が戻ってしまうという方が多いのです。ニコチン依存症は、一種の薬物依存状態ですから、治療が必要な病気として考えることが重要です。

• ニコチン依存症に関わるスクリーニングテストで
  ニコチン依存症と診断された方
• ブリンクマン指数（1日の禁煙本数×喫煙年数）が200以上の方
• 直ちに禁煙することを希望し、
  禁煙治療を受けることを文書により同意している方
• 初めて禁煙治療を受ける、
  もしくは前回の禁煙治療から1年経過している方

上記に該当される方は問診をさせていただき、保険診療で治療を受けることができます。
保険診療適用による禁煙治療は12週間にわたって計5回の診察を受けます。
治療方法はニコチンパッチという貼り薬で皮膚からニコチンを吸収させることによりタバコを吸いたいという欲求を抑える方法と、チャンピックスという内服薬により離脱症状やたばこへの切望感を軽減し、禁煙から得られる満足感を抑制する方法があります。
どの方法で治療を行うかは、問診時にご相談ください。